お水取り
久し振りの遠出と言っても隣県は奈良の東大寺で行われる「お水取り」に行ってきた。春を呼ぶ年に一度の伝統行事ですからこの目で見ておこうと。
一般的に「お水取り」と言われる行事ですが、正式には「修二会」(しゅうにえ)と言って天平勝宝4年(752年)東大寺開山良弁僧正の高弟実忠和尚によって始められたと伝えられ、以後一度も途絶えることなく続けられ今年で1257回を数える。
現在は3月1日から2週間にわたって行われているが、元は旧暦2月1日から行われていたので二月に修する法会と言う意味を込めて「修二会」と呼ばれ二月堂もこのことに由来しているそうです。
また、行中の3月12日深夜には「お水取り」と言って若狭井と言う井戸から観音様に供する「お香水」をくみ上げる行事が行われ、またこの行事を勤める練行衆の道明かりとして毎夜大きな松明に火がともされ参集した人々を沸かせるのです。
このため「修二会」は「お水取り」「お松明」と呼ばれるようになったそうです。
「修二会」の法要は「十一面悔過」と言い十一面観世音菩薩を本尊とし「天下太平」「五穀豊穣」「万民快楽」などを願って祈りを捧げ人々に代わって「懺悔」の業を勤めるのです。
前行、本行を合わせてほぼ1ヶ月、準備期間を加えれば3ヶ月にも及ぶ大きな法要となるそうです。
夕映えに染まる東大寺大仏殿です。
早く来ないと良い場所が確保出来ませんが皆さん何故か二月堂に背を向けて座ってます。そうなんです坂になってるため二月堂向いて座ると後ろにひっくり返るのです。奈良警察の案内が有るまで皆さんこの状態。
お松明はこの階段昇って二月堂に向かうのです。かなりの重さと聴きました。12日の篭松明は重さ70kgと言う話でした。
本日使用の松明です。杉玉を竹にくっつけた感じです。
これは12日のクライマックス用篭松明。
1時間前やっと皆さん起立二月堂向きました。これから1時間立ったまま時を待つのです。
始まりました、きっかり19時です。これから10本の松明が二月堂向けて昇って行きます。
ぽつぽつ光る点は携帯の明かりです、携帯で写真を撮るためあちこちでホタルが飛んでる状態になります。これが近年ひんしゅくを買ってると(フラッシュと合わせて)
降り注ぐ火の粉、大丈夫です真下は立入禁止区域です。
最後は大拍手でお終いとなります、この間約20分。風もなく、☂も降らず、寒くなく素晴らしい1日でした。
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