串本にて(樫野崎灯台)
この灯台は慶応2年(1866年)、江戸幕府がイギリス、フランス、オランダ及びアメリカの4ケ国と締結した江戸条約で建設が決められた観音埼、劒埼、野島埼、神子元島、樫野埼、潮岬、伊王島、及び佐多岬各灯台の一つです。
リチャード・ヘンリー・ブラントン(イギリス人)が我が国で最初に手がけた石造りの洋式灯台で明治2年(1869年)3月に着工され明治3年8月の完成を待たず同年7月8日に点灯して業務を開始した。当時灯台建設は諸外国にとっていかに急がれていたかを知ることが出来る。
なお、この灯台建設なまつわる様々な出来事に付いては地元在住の作家岡村嘉作氏の作品「熊野灘」にフィクションではあるが詳細に描かれている、と入口案内版に。
サイドパーツのamazonで検索して見てください、入手可能のようですが一般の書店では購入は難しそうです。
一読頂くと背景が良く解ると思いますよ(幕末から明治前半期西欧の風に翻弄された紀伊大島周辺の歴史にテーマを絞った作品。なお新資料の「尾鷲大庄屋文書」を基に旧作樫野崎を再構築したものだそうです)
灯台に設置されてるプレートです、上記の記述と日付が異なりますが同敷地内の説明を転載したものです。点灯と本格的業務開始とは異なると言うことで。
旧灯台事務所も石造りであります、当然ですが。
少し離れた場所からの遠望ですが空の色に灯台が同化して判りづらい。なお左下の岩に付いては後日に。
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コメント
歴史的な建物がすぐ近くにあるなんていいなぁ。私の周りにはあまりないので、本当に探し出さないとって感じです。自然は結構あるんですけれども、その自然もどこへ行っても同じ景色という感じで…。
樫野崎灯台は日本最初の石造り、潮岬灯台も我が国最初の木造様式灯台と何れも江戸条約で諸外国に造らされた灯台なんです。この町の歴史的なものは殆ど海に絡んだものばかりです。
後1、2回歴史が絡んだ話をUPします。
投稿: メンカ | 2008/06/08 17:38