« 串本にて(今時の釣り) | トップページ | 串本にて(串本漁港続き) »

2008/06/02

串本にて(串本漁港)

  串本は観光と沿岸漁業の町と言う事になっています。観光に従事している人は別にして平成17年度の国勢調査に因りますと漁業に従事する人の数は「528人」だそうです。
  串本漁港に繋船する地元の漁船のほか県外船が結構多いのです、漁場の関係も有るのでしょうが。

  徳島県のカツオ漁船であります。最近はこの手の漁船も小ぶりになりました、以前は300トン近い遠洋カツオ漁船もたまには見かけましたが。

  船首のホースはカツオ漁船独特のものです。ここから海水を放出して小魚が海面に群れている状況を擬似的に作ってカツオを欺すのですよ。但し右のタンクには本物の活き餌が入ってまして釣り始めは使いますが佳境に入るとホースの出番に。

  ここに乗ってカツオの一本釣りをするのです、油断すると海面に落下する事も有るのです、これは三重県のカツオ漁船です。釣竿は以前竹製でしたが今はグラスロッドです。

  地元のマグロ延縄漁船です、近海専門です。この業界は燃料の高騰等採算悪化で休漁検討中が多いとか。

  これも地元のきんちゃく網漁船です、魚群を網で囲んで一網打尽にするのです。田舎では「しばり」とも言います。

  帰港したカツオ漁船、これまた三重県の漁船であります。

  地元の漁船群です、ハワイから伝わったと言うケンケン漁の漁船もありますが見かける事が少なくなった。

  最近はきんちゃく網漁が主流のようで。但し船団の数は多くはない。以前は「夜炊」と言い集魚灯で集めた魚を獲るのが主流でありましたが人手不足と効率化の影響でしょうか、「夜炊」まだ有るのか確認はできませんでした。
  漁業は油の高騰や従事する人の高齢化等で先行きは明るいとは言い難い。(60歳以上が8338人41.8%80歳以上では2037人10.2%だもんね)H17国勢調査資料から

  獲る漁業から造る漁業へと言う事で浅海漁場(手前の生け簀群他)が造られ鯛やマグロの養殖(畜養)が行われています。
  獲る漁業の昔を知っているだけに寂しいですね、活気有る漁港の姿を再び見たい物です。
  幼き頃接岸された出航前の漁船のセミディーゼルエンジン(別名焼玉エンジンと言いディーゼルエンジンの漁船なんて無かった)の排気の匂いが好きだった、今のディーゼルエンジンの排気は戴けない。う~ん、ノスタルジーか?

|

« 串本にて(今時の釣り) | トップページ | 串本にて(串本漁港続き) »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

鰹の一本釣りですか。テレビでしか見たことはないんですがきっとすごい迫力なんでしょうね。ホースで魚をおびき寄せるんですね。知らないことが一杯です。

腕が良くなければ舳先では釣れないとか聞きました。竿さばきのテクニックでカツオに触れず釣り針から外すのです。そう時間が勝負ですからいちいち手で外す何てことやってられないとか(過去の名人芸かも)。

投稿: メンカ | 2008/06/02 20:32

この記事へのコメントは終了しました。

« 串本にて(今時の釣り) | トップページ | 串本にて(串本漁港続き) »